カテゴリ:憂鬱な花たち( 1 )

2004年 10月 01日
憂鬱なすずらん
長編はブログに合わないんじゃないかと思い始めている今日この頃
失敗するのも実験室ならではということで
--なので、今日は長編はひとやすみ
----

清楚とか可憐とか人は言いますが
わざわざわたしに会いに来ようと言ってくれる人は
実はあまりいません

たくさんの仲間と一緒に咲いているすずらんは
それでも人目を引くこともあるのですが
わたしはここでたった一人で咲いています

通り過ぎる人は
わたしに気づくこともありません

ある日人間の男性が近寄って
わたしの上に身をかがめました

あんまり珍しいことだったので
わたしはとても嬉しくて
一生懸命背伸びしました

「こういう花は
小さいのが可愛いね」

わたしはあわてて背伸びをやめました

それでも嬉しさは冷めやらず
わたしは花や葉を振って
香りを届けようと思いました

「奥ゆかしい香りがいいね」

やり過ぎてしまったかしらと
思い切り振っていた葉を
やり場に困って背中に隠してみました

「葉っぱと花のコントラストもなかなかだな」

照れてばかりいても芸がないので
今度はちょっぴり顔を上げてみたのです

「うつむいたこの感じがいいんだよ」

見上げてみたらなかなか好みのタイプだったので
頬が赤くなるのを止めることができません

「やっぱり花は白だよな」

やーん
こればかりはどうにもできないよー
紅潮してピンク色は濃くなっていくばかりです
今度は冷や汗まで出てきます

「朝露がまだ乾かないんだ
やっぱり北の国は寒いんだなぁ」

寒いっていうよりひどくお寒くなってきました

「こういう花って
なんだか気持ちがあったまるんだよ」

うーん…
もしかして
ばかにされているのかな…
     (-"-)
[PR]

by raphie_y | 2004-10-01 23:25 | 憂鬱な花たち


    


AX